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早速ウォーホースの原作を読み始めました。スクリプトと随分迷ったんだけど、やっぱり小説で読んでみたかった。舞台で描かれてる所以外も知りたかった!本屋帰りに大好きな公園で、いつものベンチに座って読み始めたのだけど、最初の2ページで、あ、これ、無理だ!って。既に涙が溢れるってどーゆこと?感極まりすぎて、人の多い夕方の公園で読むには余りにも、思い入れが大きかったよ。

というのも、この小説、なんと馬のジョーイの視点で書かれていて、そんなことナオは想像もしてなかったから、この話を、ジョーイを通して辿ることが出来るなんて、そんな滅相もない!!あのとき、あのシーンで、馬のジョーイは一体何を思っていたのか、そんなのナオの妄想でしかカバー出来ないと諦めてたのに…!あーりーがーとーう!!!原作!!そしてしかも、最初の最初に、

「私はその男をマスターとは呼ばない。私がそう呼ぶのは、生涯ただ一人だけだ。」

あああ!そんな風に思っていたんだね、ジョーイ…涙 舞台では結構ドイツ兵にも懐いていたから、ジョーイ良い子ジョーイは優しい良い子!ってニコニコしちゃうんだけど、その奥にはこんな堅い決心があったんだね。ま、知ってたけど!想像はしてたけど!!この一文を読んで、涙がどばーって溢れてきたので早々に公園を後にし、ちょー早足で家まで帰ってきました。今チャプター5です。ジョーイもアルバートも、愛おしすぎるんですけど!益々大好きだ!!!多分今夜中には読み終わっちゃうかな。もったいないもったいない。ゆっくりじっくり読もうかな。


とかなんとか言ったけど、読み終わっちゃった★いつからこんなに英語読むのが早くなったのだ。もっとこう、エッセイリサーチとか、スクリプトブレイクダウンとか、そういうのに活かすべきだった…!いや、そういうのを経てきたからこそ、ではありませんか!ともかく、まず何より思ったのは、これを舞台にしよう!っていうアイディアの発案者、天才!そしてそれをああいう風にかたちにした皆さん、天才!あーあーあー!スクリプトも読みたくなっちゃったじゃないか!そして舞台が観たくなっちゃったじゃないか!more? から以下感想。完璧に自分の為の記録なので、読まなくてOK。

まず最初に言わせて。原作者、サドか!!完璧に、ドS!酷すぎる、こんなの耐えられない、何度本を放り投げてぐちゃぐちゃにして踏みつぶそうという衝動に駆られたか!もーーー!!怒ったよー。

先にも書いたとおり、全編が馬のジョーイ視点で書かれているので、舞台版ほどウエットな感じはしなかった。というか、話を既に知っているからそう感じたのかも知れないけど。舞台がその内容の暗さ、重さからは考えられないくらいのハッピーエンドなので(まあだからこそ、こんなに大好きなんだけど!)当然原作だって、そういう風に終わるんだっていう安心感が常にあったから、信じて読めたんだけど。けど!舞台での幸せなフィナーレからが、原作は結構長い!ページ数の長さというよりは、ここからが原作者のS気質本領発揮というか、ふざけるな!!って、ベッドで地団駄踏むくらい、ヤキモキさせられた!してやられた!正直にいって、これは舞台作品にする際の、脚色の人、まじでグッジョブ!ありがとう!舞台版の方がよりドラマティックで、あの愛の表現は、本当に本当に最高。有り難うございました!!原作は、やりすぎだっつー!

まーお陰様でラストスパート涙とぎれなかったわけですけどね。こんなに不安な祈るような気持ちは、あれだ、最初にこの作品を観た時の感覚と全く一緒だったわけだ。お願いだから、ジョーイをアルバートに返して!っていう、あれだ。心の底から祈った。不安要素が多すぎた。多分舞台を観る前にこの本を読んでたとしたら、ここまで思わなかったのかも。というのも、何度も書くけど原作は馬視点なので、アルバート少年のジョーイに対する切なる思いや愛情や慈しみの気持ちは、直接的には殆ど書かれていなかった。馬から見たアルバート、が描かれてるわけで。まあ馬は馬で、マイアルバート、マイアルバートって愛しちゃってるんだけど、ま、馬だから。考えてみれば、その辺の馬らしさ?人とはやっぱり違う感覚なのかな、っていうのを自然に表現しているのは、語りの上手さだと思う。ジョーイはかなり人間的な感情や思考の持ち主だけど、やっぱりどこか馬なんだよね。そこが面白い。

で、舞台は馬が喋るのではなく、客観的に物語は進むので、もっともっとアルバートにも焦点があてられていて、というか彼が軸に話が進むので、出番も全然増えて、観客は彼のジョーイを只ひたすらに想う気持ちにシンパシー感じるんだと思う。少なくともナオはそうだった。途中から自分と愛猫の話にすら思えるくらい、感情移入。だからこそ、原作を読んでいても、ジョーイが大変な時、苦しい時、しばしの休息を取っているとき、新しい生活に幸せを感じている時、作中ジョーイの事しか書かれてないのに、その時々で、アルバートが戦地で泣きながらジョーイを探している姿を、重ねてしまうんだよね。相乗効果というか、もー何でもいいから早くアルバートの所に戻ってあげて…!というか。

それで、本当に本当に色々あって、最後はかなり満足いく終わり方でした!いやいやいや、ハハハ!これはこれで、良いと思う。舞台でここまで描く必要は全く絶対全然ないけど、小説なら、良いかな。というかむしろ、当然というか、ナオも期待してたと思う。彼らのその後、みたいなそういう、エピローグ的な。ジョーイはアルバート大好きすぎて、良かったー!途中不安要素が多すぎたせいか、あーこいつ馬で本当に良かった、と心から思いました。
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author: nnn :9
living in london, loving theatre, make a wide open grin, speeeeeeak !

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