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先日舞台のスクリプトが大変充実している本屋へ立ち寄って、その量に目眩を覚えるくらいだったんだけど、偶然、本当偶然にも、これを見つけてしまった。On the ceiling。4年ほど前にロンドンでたった数週間の公演の後クローズしてしまった作品で、ナオの指折り大好きな作品でもあります。ミケランジェロの描いたシスティーナのフレスコ画、天地創造。その制作を裏で支えた2人の職人の話です。

何よりその演出の素晴らしさ、今でも忘れられない。イタリアルネサンスを肌で感じる美術。演出。War horse もそうだけど、こういうイギリスの舞台制作は、世界でも突出していると、言わずを得ない。完璧な技術とセンスと経験。でも残念なことに、4年前のナオにはビジュアルでこの作品が素晴らしいことは解っても、ストーリーがあんまりきちんと理解できていなかった。英語が、ね。それで今でもこんなに好きで、偶然にもスクリプトを見つけてしまったので、即ご購入しました。そして読んだ!

いやいや、面白かった!物語は最後の2ページ以外は全てこの写真の2人、ラポ(左)とロティ(右)の会話で進みます。まず面白かったのが、ミケランジェロの三人称が SHE !!!まじで笑える。最初は誤植かもしくはナオの英語理解が間違ってると疑ったんだけど、どうやらオンパーパスで、SHE。そして愛称が、Milly !!!「ミリーはまじでヤバイね。ミリーは大変だったろうねミリーは凄いね!」…ちょ、可愛すぎる…!!ミリーって。そんな、愛されすぎ。というか、一幕は、目をつぶりたくなるほど、この2人、ミケランジェロ大嫌いで、悪口ばっかで、少し黙れバカ!って思わず本に向かって言ってしまうくらい。でも二幕になって、天井画の全体像が見え始めて、彼らはミケランジェロの天才を、目の当たりにして。

特にラポは若いロティに比べて、頑固で、なかなかミケランジェロの斬新さや変人さを理解できなくて、色々葛藤するのだけど、その彼が、気づくシーンが素晴らしかった。

ラポ!見て!ミリーはあの雲の中にいる天使の一人に君の顔を描いていたよ!!

そのロティの言葉につられて、とっさに顔を上げてしまう。そして再び見上げたその天井画に、天井画の美しさに、静かにため息をついて、そしてその偉大さを認めるんだよ。思わずニコニコしてしまうシーン!ジーンとしてしまうシーン。

やっぱり文章で読むと、舞台を思い出しながら、感動も2倍ですね。いつかまた、観れたらいいなー。天井画制作の過程の再現が素晴らしかった。最後の劇場全体を使っての演出は、一生忘れられない体験。

次はウォーホウスの原作を読んじゃおうと思います。
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無題
天才ミケランジェロを「ミリー」って!!!!
これだけでも、劇作家のセンスを愛さずにいられない。それにしても面白そうな話ですねぇ。舞台で見るのが最高だろうけど、これなら映画でも充分楽しめそう。やっぱ、システィーナの天井画背景に立つのは、あのユアン・マクレガーですかね?(わかる人にはわかる比喩)へへへ。
mom 2009/08/23(Sun)00:50:41 edit
無題
ミリーには本当笑わせてもらったよ。作家はイギリス人の、しかもミュージカルアクターのおじさんなんだよ。ナオも2度ほど舞台で観たことあるんだけど。多彩な人だよね!映画にするとしても、登場人物がほぼ2人なので、どういう風になるのか想像できないな。題材は面白いよね。「華麗なる激情」を彷彿とさせるってーかテーマは同じかな。ユアンマクレガーは、正直ないですね。ないない。年齢的にも、おじさん50代で、青年は20代なのでね!笑
nnn 2009/08/23(Sun)03:45:08 edit
they call me ... 
author: nnn :9
living in london, loving theatre, make a wide open grin, speeeeeeak !

over the moon 
how much i love you, the earth
what r u lookin for ? 


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